私は8年の議員活動で1円の政務活動費も受け取っていません。政務活動費は要りません。
なぜ支給されるものを受け取らないのか。
5年前、兵庫県議の号泣会見で一躍世間の注目を浴びた政務活動費。その後多くの富山市議が不正使用して辞職した事件もあった政務活動費。
政務活動費は、建前上は議員活動に伴う書籍購入や研修や視察に関わる費用、事務所費用などに充てることとなっていますが
その成り立ち、歴史から見ても実質は議員報酬の上乗せです。税金のかからない第2の議員報酬です。
私は4年の議員活動を通して、年間約1100万円の議員報酬の半額を受け取り拒否してきました。
(拒否しても支払われますし、返そうにも市役所が受け取らないので法務局に供託しています)
なぜもらえる報酬を返そうとするのか。
もらえるものはもらっておいたらいいじゃないか、とよく言われます。
ではなぜ?
枚方市議会議員の議員報酬は年間約1100万円、
兵庫県議の号泣会見で話題になった政務活動費(月7万)も合わせると年間1200万円にもなります。
枚方市民の平均収入が年400万円程度といわれる中、この金額は高すぎます。
いま、枚方市役所が移転され岡東中央公園を含めた駅前が再開発されようとしていることを皆さんはご存知でしょうか?
現在の市役所の場所からかなり離れた郵便局の奥、税務署のあたりに市役所を新築移転し、跡地に大型高層マンション群を誘致する計画が市民にほとんど知らされることなく進められようとしています。
新しく建て直すならいいじゃないか。駅前が再開発されるならなおいいじゃないか。
そうお考えの方もおられると思いますが、何が問題なのでしょうか?
前の稿で書きましたが市民にほとんど知らされないまま
枚方市駅前の再開発、高層タワーマンション群の誘致に合わせて市役所の移転が計画されています。
手塚たかひろはこの計画に反対しています。
再開発をするなら駅前の活性化につながるしタワーマンションが駅前に建つなら人口も増えるしいいじゃないか。何が問題なのか?手塚は何を反対しているのか。以下に理由を述べます。
現市政になってからコスト削減、効率化の掛け声のもと枚方市の住民サービスがずいぶん削られてしまいました。
私はこれまで市民の生活のための自治体であり行政であるはずがこれではおかしいと議会で声を上げ続けてきました。
さらにここに来て国の動きに合わせるように枚方市でも水道民営化の動きが始まろうとしています。
昨年9月に枚方市議会で水道事業の官民連携をうたう意見書が私を含めた少数の反対意見があったものの採択されました。
民間のノウハウを活かすという名目ですがこれは実質、水道の管理運営を民間に委託する流れにつながる動きです。
市民の生活の根幹をなす水道を民営化することにどのようなメリットがあるのでしょうか?
初当選からの8年間、市政について「おかしいことはおかしい」と質問をし続けてきました。
4年前には香里ケ丘中央公園で進められようとしていた無計画で住民の望まない無駄な美術館建設に待ったをかけ計画を中止に追い込みました。
現維新市政になってからはコスト削減、効率化のもとに進められる市民サービスの削減、カットはおかしいと声を上げ続けています。
例えば図書館の分室を廃止したり、駐車場を有料化したり、市民農園の補助金カット
図書館や生涯学習市民センターの指定管理者制度導入(民間まかせ)など小さな金額の予算をケチケチカットすることで市民サービスを不便なものに変えているということを指摘してきました。
高額な議員報酬など大きく予算をカットできるところは他にもあるはずです。
私は40年前に枚方市に越して来ました。
当時の枚方は「子育てするなら枚方」といわれるほど、子育てに配慮した町でした。
長い保育時間、安い保育料、日本で最初につくられた病児保育所、
市直営の留守家庭児童会などに助けられて2人の子どもを育て上げることができ、
枚方に住んで本当によかったと思っています。
私はそのような子育てのしやすい、住んでよかった枚方であり続けてほしいと思います。
●96歳になる母の介護をしています。
保育所の待機児童問題と同じく特別養護老人ホームの待機者も多く、大きな問題です。
まだまだ施設は足りていません。私は特別養護老人ホームの増設を要求します。
●市民から出された「高齢者外出支援を公共交通利用の助成制度の創設により行うことを求める」請願の紹介議員になりました。残念ながら 賛成少数で否決されました。
●一方介護職場からの求人募集が目立ちますが、介護の現場は労働条件が厳しく給料が安いため、
若者が働き続けることができません。人材も不足しています。
枚方の若者を雇用する中小の介護施設が待遇改善、給与アップすることができる市独自の補助制度をつくりたいと考えています。私は高齢者介護・障がい者介護の人材確保のために雇用支援を求めます。
●市民が市議会に要望を出すことを請願といいます。
今までは請願を出しても、出した本人は会議には参加できず意見を言うことすらできませんでした。
それが、5年前からは議会に請願した市民が常任委員会で議員に直接意見を言うことができるようになりました。
そのため、傍聴者も増えています。
傍聴者が増えることで議員の緊張感も増加。大きな前進です。
その効果で請願の数も大幅に増えました。
8年間で23本の請願が出され、そのうち私は半数の12本の請願を紹介しました。
●しかしこれだけでは不十分です。請願では意見陳述と議員からの質問に応えるだけではなく、議員と行政のやり取りにも意見を言えることが必要です。